岐阜に来た理由
本当に、来てよかった。
東京が嫌いなわけじゃない。
ただ、本当の自分になれないだけ。
本当の自分がなにかっていうと、好きなこといって、好きなことすること。
東京にいると、いつも建前が優先する。
誰にも嫌われないように、目立たないように気を付けてる。
わりとオタクだったけど、それも変だと目立つからなるべく普通になりたいと足を洗った。
絵を描くのも好きだったから美大に行きたかったけど、親にそれはお金にならないからやめなさいと言われて、考えてた時に出てきたのが福祉の道だった。
ふつうになりたくて。
ふつうってなんだろうね。
でも、知らない土地なら、私を誰も知らないし
誰も気に留めない。
それが好き。
でも、私は、結局職場でもすぐに「エース」とか呼ばれてて
目立つ性格なんだと思う。
どんなに、じっとしているつもりでも目立ってしまうそれは元からの気質なんだと思う。それは100ぱーしかたがないとしても
真面目でいなくてもいいってことがすごくいい。
あたしさ、岐阜県にはじめてきたとき、
仕事なんか、地元の産業とか大っ嫌いな公務員でも銀行でもなんでもいいから
休みの日に花とか育てて、のんびり過ごしたい、雑踏に立たされることもなく、
ただ、静かに暮らしたいって思った。
だから
岐阜に来てる。
たぶん、それだけ。